「深谷ねぎまつりの名物は？」の問いに「深谷カルソッツ」と答える人も多いと思います。
何それ？？？…の人。さらにより深く知りたい人用にちょいとご説明しておきます。
ちょいとの割に少し長いです。
【カルソッツとは？】
スペインのカタルーニャ地方で、冬から春にかけて食べられる季節限定料理のこと。
“カルソッツ（Calçots）”というねぎ…つまりネギの品種…を直火で真っ黒に焼いて、ロメスコソースをつけて食べるのが一般的で、大々的なお祭り「カルソッツ祭り」（タラゴナ県周辺で１月の最終日曜日）が毎年開催されています。
【深谷カルソッツの歴史】
地域産業の活性化・振興を図る深谷市役所商工振興課が立ち上げた産学官連携事業『ゆめ☆たまご』という団体がありました。
2010年11月20日ー21日の深谷市産業祭で、生産者さんや事業者さんが集まりPRする場を設けたのが始まりのようです。
そのためにまず最初に仕掛けたのが企業PR用の漫画の制作だったのもユニークなところ。
無事に・・・むしろ有事であるかのごとくインパクトを与え、産業祭は終了。
次に仕掛けたのは、2011年2月3日。さいたまスーパーアリーナで開催された「埼玉県農商工連携フェア」
ここに向かうために“深谷ねぎ”が登場。
意外と地元の人間も…料理人でさえ知らない深谷ねぎ。
「深谷ねぎは品種じゃない」
「何それ？」
「秋宝、羽緑、夏扇、農研２号なんて品種もある」
これは産地や品種でPRすればフランスワインのように面白い広め方が出来るのでは？…まずは我々が知らなきゃね。。。
と、言うことで2011年1月17日深谷公民館の調理実習室で「生」と「加熱」で品種・産地を分けての＜利きねぎ＞。
それをスーパーアリーナでも再現。
さらに料理人によるおすすめ深谷ねぎ料理をレシピ付きで試食してもらいました。
ねぎを中心とした野菜のブーケも素晴らしかった。
そんな中、うどん茶屋三男坊の女将が農家のおやつ泥ねぎ焼き。その甘さ美味しさの衝撃が広がる。
ん？某伊料理店店主の2010年12月28日のブログに「泥付きの丸ごと焼きねぎをチョコソースやハニーシナモンソースで食べたりもしました。」と書かれている。。。
利きねぎより前に泥ねぎ１本焼きの初期衝動は爆発していたみたいだ。
ともあれ、その衝撃はゆめ☆たまご内を駆け巡り、ライターで塾長の小林真氏がラジオで“カルソッツ”の存在を知り＜深谷カルソッツ＞と名付けられる。
そして記念すべき第一回深谷カルソッツは２人の男によって始まるのであーる。
明戸の同級生、もやし屋飯塚商店の飯塚雅俊氏と小林氏で試験的に旧七ツ梅酒造跡地で開催された第三回にぎわい夕市内で第1回深谷カルソッツが開催。
2011年1月29日である。
2011年2月20日にはふかや緑の王国梅まつりで開催。
その後さまざまなイベントを経て・・・
深谷ねぎまつりでおこなったのが2013年1月27日。
始めた当初のルールが…
- 深谷ねぎを泥ねぎのまま丸ごと１本焼く
- さまざまなソース（つけダレ）で楽しむ
- 品種・産地の違いを感じる
と言った感じでした。
今ではさまざまな規模、形式で“深谷カルソッツ”がおこなわれております。
今現在ですと、深谷市の事業「ベジタブルテーマパークフカヤ」主導で深谷の飲食店がそれぞれの深谷カルソッツを提供したりもしています。
ベジタブルテーマパークフカヤのカルソッツ
元祖？本来の深谷カルソッツの食べ方は真っ黒に焦げた１本丸焼きの皮を１枚剥いて葉の部分を持ち頭上に持ち上げぶら下げ、パン食い競争のように下からかぶりつきます。
丸ごと１本で焼くことが大事だったりします。
それはね・・・真っ黒になった一番上の皮を剥いた綺麗な白いとろ～りねぎは途中で切られていないので旨味成分のヌルが逃げずに蒸し焼きになっているからなんです。
炭火で焼くと燻製のような香りも楽しめて最高なんです。
何もつけなくても美味しいです。
あ、でもね・・・今回の深谷ねぎまつりでデビューする素敵なソースをこっそり書いておきます。
深谷市内のソースメーカーの大東食研さんとベジタブルテーマパークフカヤさんのコラボ商品・・・
【深谷ロメスコソース】が深谷ねぎまつりで解禁されるそうですっ！
大東食研
監修は初代深谷ねぎまつり実行委員長のパンチャの人。
じつは、深谷シネマで開かれた第1回深谷カルソッツにもロメスコソースを提供していたんですってよ。
ずいぶんと長々と書いてしまいましたが、ロメスコソースも揃い2010年からの夢が一つ叶いそうな今回の深谷ねぎまつり。
ロメスコソースは、深谷カルソッツ受付（第二本部テント）隣のTFY（出店ナンバー：A）さんのブースでお試し＆購入できるそうですよ！
ネットやSNSで情報が簡単に手に入ってしまう昨今。
でもね、経験しないとわからんことが多いんですよ。
ぜひ深谷カルソッツを体験しに来てください。
深谷ねぎまつりのスローガンは・・・
【ねぎの薫りに包まれた 深谷の冬のおいしいまつり】
です。
